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疲労と過労の違い

新年明けましておめでとうございます。年末年始はいかが過ごされましたか?旅行や帰省に出かけた方もおられるでしょうが、寝正月というかたも多いようです。日頃の疲れをうまくリフレッシュできれば疲労が溜まっていたと解釈できますが、しっかり寝たのに疲れが取れないというかたは過労かもしれません。

 

疲労は少し休めば改善しますが、過労は少しではなかなか改善できません。過労は「慢性疲労症候群」とも考えられます。では慢性疲労症候群とはどんな症状でしょうか。

 

主な症状は疲労感です。この疲労感は日常生活に支障があるほど重度で、通常6カ月以上続きます。朝起きた時からひどい疲労を感じ、それが1日中続きます。この疲労感は、しばしば身体活動や心理的ストレスにより悪化します。

 

しかし、筋力の低下、関節や神経の異常などがみられることはまれです。リンパ節が腫れて痛んだり、押すと痛むなど、かぜのような病気の後に症状が現れることがあります。このような場合、発熱や鼻水とともに極度の疲労感が始まることがあります。しかし多くの人では、先にかぜのような病気にかかることなしに疲労感が出始めます。その他に集中力低下、不眠、のどの痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛、腹痛などの症状が現れることもあります。

 

慢性疲労症候群の診断を確定できる検査はありません(最近の研究でいくつかの原因物質が特定されつつありますが)。そのため医師は、甲状腺疾患や精神的な問題、アルコール依存症、早期の肝臓病、炎症性疾患、腎臓病など、同様の症状を引き起こす疾患を除外せねばなりません。慢性疲労症候群の診断が下せるのは、この疲労感を説明できる他の原因が見つからなかった場合に限られます

 

 

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