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君たちを誇りに思う

3月も後半に入りました。中田こころのクリニックは終診ラッシュになっています。

 

ある人は、卒業や進学で、これを機に通院も終了。ある人は、就職や転職で、新たに旅立たれます。

 

他のクリニックはどうかわかりませんが、去年も春は終診ラッシュでした。ほぼほぼ症状が寛解しているけど、あともう一歩という患者さんの背中を押してくれるのが春なのかもしれません。

 

終診といってもなんの苦労もなくたどり着いたのではありません。不眠、不安、なんとも言えない孤独感、こんなはずではなかったという焦り、そういった葛藤を乗り越えて、たどり着いた終診。

 

よく頑張ってくれましたというのが、主治医としての気持ちです。何も信じられない、誰も信用できないという猜疑心のある方もいました。外出することすら恐怖でいっぱいの方もいました。でもよくここまでたどり着きました。決して私の力でも薬の力でもありません。みなさんが自分で目の前の壁を1段1段根気よく乗り越えた結果です。

 

正面から壁にぶつかって、何カ月も前に進めないときもあったでしょう。コツをつかんで、なるほど、と思ったこともあったでしょう。

 

終診は病を取り除いたという事ではなく、みなさんが一皮も二皮も剥けて成長したということです。また、ここに通院することはほぼいないでしょう。なぜならみなさんはコツというものをつかんでいるからです。

 

しんどいときは無理をしてもなんの得も無い、不眠からは何も得るものはない、調子が良い時ほど慎重に前に進む、結果を焦らない、臨機応変に方向転換する、これまで合言葉のようにお互い確認していたことを実践できているからです。

 

繰り返し言いますが、私はみなさんを誇りに思っています。中田こころのクリニックの卒業生であることに自信を持って、人生を楽しんで、好きな事には熱中して、疲れた時には休息してください。

 

 

 

 

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