大阪は毎日35度超えの日々が続いております。
熱中症対策にこまめな水分予防と適切なクーラーの使用をお願いします。
本日の私見ですが、最近チラホラ表記のようなタイトルの本を見かけます。
抗うつ薬といえば1957年に世界初の抗うつ薬であるトフラニールが発売されてか
ら60年近くの歳月が流れました。その後も改良や新薬の発売もあり薬物治療の進歩
とともに治療成績の上昇もあり、薬物の使用が当たり前ともいえる現状です。薬物療
法がうつ病患者さんの回善に貢献してきたことは事実だと思います。
ただ、患者さんを薬浸けにするというマイナスイメージも散見されます。
原則として2種類以上の抗うつ薬を使用するメリットはありません。よほど難治性や
治療抵抗性の高いうつ病では2種類以上のいわゆる多剤併用といった投薬もありえま
すが。今回はうつ病患者さんの薬物治療の是非や多剤併用といった方法から非薬物治
療にいたるまで、どの治療が好ましいのか3回ほどのシリーズで綴りたいと思いま
す。
中田こころのクリニック 院長