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感傷的になるな まだ何かを成し遂げたわけではない

中田こころのクリニックも開院後、もうすぐ2年になります。この2年をふり返って、最も変化があったと思うのが患者さんの意識だと感じています。

 

 

開院当初は、「八尾に心療内科ができた」ということで、新規患者さんが多くこられましたが、なかには「心の問題を相談にくるなんて恥ずかしい」「人には知られたくない」と、何かコソコソ受診している感じがありました。極端な例では「本人には心療内科であることを隠して、健康診断と偽って連れてきているので芝居に乗って診察してほしい」という滑稽な受診もありました。

 

 

このような受診環境は、心療内科精神科を「こういう場所」と呼び、市民の意識感覚として何となくこれまで根強くあったものであるかもしれません。また医療関係者自体が、その意識を21世紀も四半世紀過ぎた今まで存在させてしまっていたのかもしれません。

 

 

あれから2年。今は、「今日は病院に行く日なので同僚にわけを話して会社を早退してきました」「駅の方までくる用事があるので今日に予約を入れておきました」と受診に対する意識がかなりオープンに変化してきました。初診予約も、変な芝居を依頼される事がありません。

 

 

かと言って、患者さんのプライバシーの配慮が不要になったわけではありません。例えば、「不妊治療に通いっています」「痔になったので肛門科に通っています」などあまり人様に知られたくない受診もあるでしょう。家族に不要な心配をかけたくないという考えも大いにあって当然だと思います。ただ、心の健康を相談しやすくなったとうい意味ではこの2年間で八尾市民の意識が随分変化したと感じています。

 

 

最後にわが師である奈良県立医科大学精神医学教室岸本年史教授のお言葉を引用して今回のブログを〆たいと思います。

〜精神医学も進歩発展の連続であり、神経科学として多くの進渉が認められる。しかしながら臨床家として痛感することは、改善の多くは表面的なものにとどまり、本質的な解明にはいまだに遠いということである。実在を見る精神医学は、生きる人間にとっては単に生きることだけでなく、良く生きることが主題になると思われる〜

 

 

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